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パナソニックの創業者、松下幸之助さんは、「ビジネスパーソンにとって最も重要な責務は何か」との問いにこう答えました。
「まあ、簡単にいうと、みんなに愛されることですかね」
この本では、どうしたら「みんなに愛される、人間的魅力のある人」になることができるかを考える機会を提供してくれています。
1934年から1981年の間に、松下幸之助さんが様々な場でお話になられた内容が、口語体として書かれています。
読み進めると、まるで自分に語りかけてくれているような錯覚に陥ります。実際にお話ししている姿を拝見したことはありませんが、話している姿そのものをイメージすることができ、とても身近に感じることができます。
『自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿から新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる』
私も道に迷う時があります。この文章、ぐっときます。
この本には、松下幸之助さんが語った41の話があります。
上記の文章のほかに、もう2つほどご紹介します。
『礼儀を失わず、相手を尊重した誠意をもって、言うべきことを言う。そうした仕事ができる会社こそ、常に新しく、常に溌剌とした会社であり、望ましい会社といえるのではないか』
私の仕事柄、言うべきことはきちんと言わなければなりません。
相手にするのは、みんさん立派な社長さんです。自身で事業を立上げ、多くの人の上に立ち、リスクをしょって事業を行っている方々です。そういった立派な人を前にして、おかしいことはおかしい、間違っていることは間違っているときちんと伝えなければなりません。
オーナー会社で、従業員さんが社長さんに対して、言うべきことを言うと言うのは、極めて難しいものです。理想は、従業員さん達が、きちんとモノを言えるような環境だとはわかりますが、現実的には無理があります。
第三者として会社に接することができる私だからこそ、きちんと言うべきことを伝えなければならないのです。
『技術はまだ力及ばぬところがあるかもしれないが、プロとして最善の努力をはらわなければいけない。その責任の自覚なくして、安閑としているのは許されないことである』
コンサルタントとしてのゴールは、遥かかなたです。プロとしてやってはいるものの、その知識や技術はまだまだたりません。
ただ、精神、想いの上では間違いなくプロであると認識しています。
『おれの責任というものは、世間から玄人として遇されているんだ。だから、力及ばぬといえども最善の努力をはらわないといかん』
安閑と玄人の地位を占めるということは、その職責を冒涜していると、松下幸之助さんは言っています。コンサルタントとして、身の引き締まる思いがする言葉です。
さて、この本を読んで私は、
この本は、これから何度も読み返すことになるでしょう。
我々中小企業診断士の仕事は多岐にわたりますが、提供したサービスの証として「成果物」を作り上げることがあります。
この「成果物」、非常に厄介ものでして、ゴールがありません。こだわればこだわるほど、突き詰めれば突き詰めるほど、際限なく時間がかかります。
今回読んだ本は、この成果物をいかにして作りあげるかについて記された本です。
タイトルからこの内容は想像できません。私も違う内容を期待して購入したのですが、この内容はこの内容でとても勉強になりました。
この本でいう「シナリオ」とは、『自らが成果物を生みだすまでの考えの流れを構造的に捉えたもの』としています。一般的なシナリオの意味ではありません。
この中で出てくる「成果物」については、以下のように定義しています。
『価値の高い成果物とは、自分なりの独自性が出ていて、同時にその考えに説得力が備わっている』ものとしています。
この可能な限り優れた成果物を生みだすために、「シナリオ構想力」を鍛える必要があるのです。
シナリオ構想力は、次の手順で説明されます。
まずは、集めたデータを情報に変えます。データはデータにしかすぎず、加工して情報にして初めて価値が生まれます。
その方法として、ふたつのやり方が紹介されています。
続いて考える骨格を作るには、3つのプロセスを踏みます。
こうして作りあげた骨格に整理した情報を当てはめていき、作りあげた成果物を、どうしたら効果的に伝えることができるかまでが、この本に記されています。
成果物を作りあげるのに、正直ここまで手順を整理して作ったことがありません。作成した工程を振り返れば、これらと同じようなことはしているのですが、意識したことはありませんでした。
こうした一連の流れに従い手順を踏むことで、手戻りや抜け・漏れが無くなり、より優れた成果物を作りあげることができるのでしょう。
さて、この本を読んで、私は「因数分解」と「プロセス化」を実践します。
事柄を因数分解することで、要素を取り出すことができます。
よく挙げられる例が、「売上」です。
このように的確に因数分解ができれば、抑えるべき要素を抜け・漏れなく抽出できます。しかも、こうすると要素間の関係が明確になります。
例えば、売上を上げたいと考えた際は、「いかに販売数量を上げるか」や「いかに販売単価を上げるか」を考えればいいのです。
因数分解には、センスが必要です。要素を抽出する際に、めくらめっぽうで取りかかるのではなく、まずは因数分解から入っていきます。
プロセス化とは、時間軸ベースで一連の流れを追って必要な要素を抽出する方法です。どのプロセスに問題があるかを把握する際にも役に立ちます。
プロセス化は、始点から考えるやり方と到達点から考えるやり方のふたつがあります。
いずれにしても、やり方のコツは、自分が行動した結果、相手がどのような状態になるかを意識しながらプロセスを作りあげると抜け・漏れが無くなります。
これも、因数分解と同様、物事を考え始める時に、まずはプロセスに分解してみます。
最後に、成果物を評価するのは、受け手です。
伝える相手にとって「成果物」が、意味がある、あるいは高い価値があると思ってもらわなければ自己満足に終わってしまいます。
まずは、受け手と伝える内容の関係性を把握します。
受け手は、伝える内容についてどの程度知識があるのか、伝える内容の背景を知っているのか、伝える内容の興味の度合いはいかほどなのか。
これらによって、伝え方は大きく変わります。私達は、受け手の状況に合わせて伝え方を変えなければならないのです。
プレゼンをすること自体が目的となってしまい、自分のやり方を押し付けがちになります。
相手に理解してもらうことを目的としなければならないのです。
【残念な人の思考法】
残念な人の定義です。
『残念な人は、やる気OK、能力(読み書きそろばん)OK。しかし、何かが間違っているために、結果がいまひとつになってしまう』人のことをいっています。
こういった成果の出ない人は、「前提条件」を取り違えているそうです。
では、この「前提条件」とは、何のことでしょうか。
考える土台のことです。土俵といってもいいかもしれません。
土俵を違えていると、いくらコミュニケーションを取ろうとお互いが交わることがありません。徒労となってしまいます。
一番共感できた部分として『便利になることで、ある種の感覚が我々から失われていっている』と記述されています。
具体例として、携帯電話が普及する以前、彼女と連絡を取る際は、自宅の電話にしていたことを例に挙げ、ダイヤルを回しながら考えた、「本人が出れくれないかな」「母親が出たらこう言おう」「万が一父親がでたらどうしよう」などといったことを今の若者は経験していないと指摘しています。こういった何とも表現しがたい緊張を体験する機会がないのです。どうでもいい問題に見えますが、実際の企業活動において、問題として起こっているから無視できないのです。
この自宅への電話の件のみならず、IT化が進展することで、考えなくていい仕組みができつつあります。人々が工夫して行っていた業務がITに置き換わってしまうと、考える機会、試行錯誤する機会までも奪い取ってしまているのです。
コミュニケーションのテクニックとして、「PREP法」が紹介されています。
「PREP法」とは、
ことです。
例えば、
『「この問題は明日までに解決する必要があります。(P)
なぜなら、明日を逃すと関連する他のプロジェクトの遅延をひきおこしかねないからです。(R)
Aプロジェクトが遅れると○○という問題が発生し、Bに悪影響を与えると△△にダメージを与えます。(E)
だからこの問題は明日までに解決しないといけません。(P)」』
無機質なので全てのコミュニケーションをこうする必要はありませんが、端的に伝える際には、とても有効な表現手段だと思います。
さらに、
『「ついては、私はこれから述べる3つの事を早急にやりたいが、了解してもらえますか。さらに。あなたには□□をしていただきたいのですが可能ですか」と続けると、相手のアクションまで明確にする』
こととなり、「行動してもらう」という最終的な目的が果たされます。
『部下からの提案に対する返事は四種類しかない。
「わかった」「ロジックが違う」「考え方が異なる」「上司の考え方自体が間違っている」の4つです。
「わかった」は最高。
「ロジックが違う」はうやり直しを命じる。やり方も同時に教える。
「考え方が異なる」は、考え方自体を共有できるまで何度も話す。
「上司である自分の考え方が間違っている」場合は、「ごめん」といって謝って修正しないといけない。「ありがとう」が言えればなおよい。』
としています。
これには、なるほどと感心しました。
さて、この本を読んで私は、
この3つのことを実践していきます。
最後に、コンサルタントとして食べていく際の条件として、
『人ができない事をできること。もう一つは多くの人ができることを、ものすごい高いレベルでできること』としています。
果たして、わたしはどちらにあてはまるでしょうか。
この自宅への電話の件のみならず、IT化が進展することで、考えなくていい仕組みができつつあります。人々が工夫して行っていた業務がITに置き換わってしまうと、考える機会、試行錯誤する機会までも奪い取ってしまているのです。
コミュニケーションのテクニックとして、「PREP法」が紹介されています。
「PREP法」とは、
ことです。
例えば、
『「この問題は明日までに解決する必要があります。(P)
なぜなら、明日を逃すと関連する他のプロジェクトの遅延をひきおこしかねないからです。(R)
Aプロジェクトが遅れると○○という問題が発生し、Bに悪影響を与えると△△にダメージを与えます。(E)
だからこの問題は明日までに解決しないといけません。(P)」』
無機質なので全てのコミュニケーションをこうする必要はありませんが、端的に伝える際には、とても有効な表現手段だと思います。
さらに、
『「ついては、私はこれから述べる3つの事を早急にやりたいが、了解してもらえますか。さらに。あなたには□□をしていただきたいのですが可能ですか」と続けると、相手のアクションまで明確にする』
こととなり、「行動してもらう」という最終的な目的が果たされます。
『部下からの提案に対する返事は四種類しかない。
「わかった」「ロジックが違う」「考え方が異なる」「上司の考え方自体が間違っている」の4つです。
「わかった」は最高。
「ロジックが違う」はうやり直しを命じる。やり方も同時に教える。
「考え方が異なる」は、考え方自体を共有できるまで何度も話す。
「上司である自分の考え方が間違っている」場合は、「ごめん」といって謝って修正しないといけない。「ありがとう」が言えればなおよい。』
としています。
これには、なるほどと感心しました。
さて、この本を読んで私は、
この3つのことを実践していきます。
最後に、コンサルタントとして食べていく際の条件として、
『人ができない事をできること。もう一つは多くの人ができることを、ものすごい高いレベルでできること』としています。
果たして、わたしはどちらにあてはまるでしょうか。
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恐怖で立ち止まってしまうような経験をする度に、力と勇気と自信が手にはいる
エリノア・ルーズベルト